都立八王子桑志高校リーダー養成プロジェクト SoGIP
シンガポール研修2025報告
8月28日(木) 現地大学生との市内アクティビティー ~Race Against Time~
●シンガポールには主に4つの文化圏(インド、マレー、中華、アラブ)が存在し、それ
ぞれのエリアが絶妙に隣接しているユニークな国として知られています。
●その中でも象徴的なアラブストリート、チャイナタウン、リトルインディアを中心に市
内アクティビティーを行いました。全体を3つの班に分け、それぞれに現地大学生が合
流し、様々なお題をクリアしながら観光するミッショントラベルツアーになります。
●まずはその日のルートを相談して決めます。
●スタート地点の一大フォトスポット“マーライオンパーク”にみんなで移動し集合写真!
●その後、各班で決めた順に市内アクティビティースタートです!
●一言で表すなら“色とりどり”!エリア毎に雰囲気が大きく異なり、生活模様も実に様々。
これが1つの国の中でうまく共存していて、興味深い文化出来上がっている。その秘密
はもしかするとこれからの世界の在り方に一石を投じることになる…?かもしれません。
●市内アクティビティーを終え、最後の行程、商業施設“Jewel”見学。中央に大きな滝を擁
する大型のショッピングモールでシンガポール最後の時間を楽しみ、チャンギ国際空港へ。
●帰りは夜便のため、しっかり休息をとり、翌朝無事に羽田空港へ戻ってきました。
入国審査を終えたゲートの外には、4日前と同じようにたくさんの保護者の方が出迎え
てくれました!(またまた早朝にも関わらずありがとうございました。)
●最後に解散式を行い、この旅を締めくくります。代表生徒によるあいさつでは、4日前
に出国した時には感じられなかった自信や達成感のようなものを感じました。大きな声
で保護者の方に「あざっした!」と叫び自分の殻を破った証明(?)をする一幕もあり、
みんな笑顔で無事の帰国を報告することができました。
●これにて、桑志高校初の海外研修プロジェクト報告はおしまいです。参加生徒全員が
楽しみながらすべてのプログラムに取り組んでくれたことを心から嬉しく思います。
多くの方に見守られながら、今回のシンガポール研修が実現しました。特に株式会社
ISSさん(https://www.iss-ryugakulife.com/)には本当に多くのサポートをいただ
きました。改めまして、ありがとうございました!
●しかし!!シンガポール研修はリーダー養成プロジェクトSoGIPの活動の1つでしか
ありません。シンガポールで得た多くの学びや自らの成長は将来グローバルリーダー
として人と人とをつなぐ架け橋になるために活用しなくては意味がありません。まだ
まだ目指す理想の姿には程遠いことと思いますが、まずは学校生活でそれぞれの形に
合ったリーダーシップを発揮していってください。
桑志から世界へ、Go!SoGIPPers!
8月27日(水) 姉妹校 Sembawang Secondary Schoolとの交流
●ついにきましたシンガ研修の事実上の目的地と言っても過言ではないSembawang!
SoGIPPersが待ち臨んでいた海外の生徒とのEnglish Live Communication😍
(大人はというと、姉妹校締結の調印セレモニーにバタバタ・ドキドキ笑)
●まずは調印式の様子から。
●“東京有数の雄大な自然をもつ、八王子”にある桑志高校。この地域のもので素敵な1点物を
作りたいと思い立ち、“多摩産材”を用いた木製の調印書を用意しました。
多摩産材情報センターさんにご紹介いただいた、青梅にある美光印刷さんにご協力いただきました。
最高の調印書に仕上げていただきありがとうございました!
●それではお待ちかね、ここからは生徒交流の様子になります♬まずは桑志高校代表生徒が
堂々たるオープニングアドレスを披露してくれました。
(桑志代表生徒による挨拶、Sembawang生徒作成の記念の画)
●次にSembawangの生徒が準備してくれたアイスブレイカー(はじめましての自己紹介
アクティビティー。(1)全員の名前を覚える(2)2チームに分かれてカーテンを隔てて
1人ずつが座り、カーテンが落とされ相手の顔が見えたらその人の名前を先に言えば勝ち)
を楽しみました。
●1時間の交流ですっかり打ち解けたら、それぞれのバディーが受講している授業体験へ
●印象的だったのはマレー語や中国語等の言語の授業。おそらく生徒は自分のルーツに関わ
る言語を受講していると思われますが、その光景は例えて言うなら“日本人が日本語の授業
を受けている”ということになるでしょうか。
言葉という文化がアイデンティティーの形成に大きく関わることを改めて考えるきっかけ
になったと同時に、本来の母語と呼ばれるものを差し置いて(という表現が最適かは自分
で書いていて疑問ですが)“シンガポールという国が英語でつながっている”ことを肌で感
じた時間でした。
●生徒の感想:
▷最初はSembawangの子が言っていることが聞き取れなくて焦ったけど、だからこそ言葉
が通じた時はとても嬉しかった。ここで得た達成感は自分の自信につながったし、もっと
話したいという前向きな姿勢になれた。
▷お互いのプレゼンを通して、それぞれの相手国に対する考えについて意見交換ができたの
は異文化理解や思考の幅を広げるのに役立った。
▷授業体験でSembawangの生徒の積極性の高さを感じた。日本人の強みは落ち着いている
点だと思うが、彼らの積極性とブレンドしていけたら良いのではと感じた。
●午後は緊張の英語プレゼンテーション!テーマは『Finding National Strength(相手の国の
良いところ探し)』。
通常この手の海外交流では自国の文化紹介をやることが主流ですが、SoGIPではそんな平凡
なことはしません。相手の国の先進的な部分について仮説ベースで検証し、抽出した強みを
自分の国でどのように活用できるかを考えます。(なんと漸進的!笑)
本校は「教育」・「環境」・「政策」という3つの観点でシンガポールの強みを分析・発
表しました。結論から言うと、どのチームも最高のパフォーマンスでした!原稿の暗記はも
ちろん、ロジカルな分析と構成や表現力、何より“伝えようという想い”あふれるプレゼンに
対して、Sembawangの生徒・先生からも手放しで称賛してもらいました。
実は日本にいる時の準備がどのチームも中途半端で、本気度が感じられず、率直に言って
指導できる状態ではありませんでしたのでかなり厳しく叱責しました。自分たちが目指すグ
ローバルリーダーの資質について改めて確認し、そこからどのチームもギアを1段も2段も
上げてもらいました。前日の夜には誰もいない食堂で大きな声で最終確認すること1時間。
発破をかけるこちらも胸が痛かった(?)ですが、準備することの大切さや目の前のタスク
に誠実に取り組むことの尊さ、そして何より積み重ねた努力が報われる素晴らしさを是非、
今後の人生の糧にしてほしいなと願うばかりです。
●本来の目的は自分たちの導き出した結論について、Sembawangの子たちからシンガ
ポールの実情を聞いたり意見交換したりすることでさらに深い議論に発展させたかったので
すが、そこは正直に言うとSoGIPPersの英語力がそこまで追いつかず…。このあたり
は各々の反省と後悔を次への成長につなげてほしいところです!
●最後のプログラムである部活動体験へ。バドミントンや吹奏楽と言った馴染みのあるものか
ら、マレーダンスや模擬警察部での行進訓練(?)を楽しみました。
●生徒たちにとっては学びの多い、本当に素晴らしい1日となりました。10代で得る感動
に勝る人生経験はありません。今日感じた“仲間の優しさと愛情”をこれからも心の真ん中
に大事に抱き続け、今日受け取った ”幸せの輪” を広げていくのが次に君たちに課された
ミッションです。世界が舞台だ!桑志からはばたけ、SoGIPPers!
8月26日(火) 市内ツアー ➡ 国立博物館見学 ➡ キャリア研修(MUFG松澤さん)
●この日は朝から市内ツアーへ。Gardens by the Bay、Super Tree 、Forest Cloud、からの
Marina Bay Sands!
とにかく大きな大きな建造物が目白押しでした!
●観るもの観たら腹ごしらえ!ということでSingapore Management Universityのフードコートで
“マルチナショナルフード体験”。10ドルを握りしめ、マレー・韓国・中華・日本料理など様々な
お店から好きなものをチョイス😊
ご飯ものやら麺やら飲茶やら、いろいろな料理を楽しむでした。
●午後最初のプログラムで国立博物館見学へ。実際に展示を見ることで前夜の学び(歴史・平和学習)
の輪郭をはっきりさせていきます。
👆SoGIPオリジナル教材(非売品)を使ってクイズに挑戦。5問正しく答えられるといくつかのアルファ
ベットが手に入るので、それらを並び替えてキーワードにたどり着くという“The Museum Quest”⚔️
トリッキーな答えにみんな苦戦していて嬉しかったー(笑)
●生徒感想…「自分が全然知らない歴史ばかりで、中にはかなり衝撃的な事実も多かった。ただ驚いて
終わりではなく、人類が歴史から正しく学んで行動するため、自分が学んだことを後世に伝えていく
ことで悲惨なことが2度と起きない世界にしていきたい。」
昨晩の事前学習で生徒から「まさか日本とシンガポールの間にこんな歴史があったなんて知らなかっ
た。」という声を多く聞きました。史実を知らないままの友情・国際関係は、本当に深い部分でのつ
ながりにはなり得ません。そういう意味で、この国立博物館見学はこの研修で必ず入れたいポイント
でした。知るって大切!学ぶって大切!
●この日最後のプログラムはお待ちかねのキャリア研修!なんとあの日本を代表するグローバルカンパ
ニー、三菱UFJ銀行のアジア企画室で活躍中の松澤健太郎さんをゲストスピーカーにお迎えしての講演会
もちろんSoGIPPer限定のスペシャルイベント!
●松澤さんには(1)金融業界について(2)海外で働くということ(3)AIと共に働く未来(4)世界
で活躍するための“チカラ”の4点にわたってお話いただきました。
(左:代表生徒あいさつ、右:松澤さんのお話に、自然と背筋が伸びるSoGIPPers)
●ワークショップ『AIではなく、われわれ人間にしかできないことって何だろう?』では、生徒たち
から自由な意見が飛び交いました。松澤さんはそれぞれのアイディアを受け止めつつご自身の経験
から感じることや現実世界で今まさに起きていることについて紹介しながらSoGIPPerとの議論を
深めてくださいました。
●世界で活躍するための“チカラ”として講演の中で「英語力があることは前提条件で、その上で自分が
しっかりとした軸をもっていることが大切。軸があるからこそ相手に『話してみたい』とか『信頼で
きそう』とか思ってもらえる。」と仰っていました。言語能力は鍛錬で培えるかもしれませんし、テ
クノロジーの進化によって容易に獲得できるスキルかもしれません。でも“自分の軸”というのはそう
はいきません。何を見て何を感じどんな風に考えるか、その瞬間の積み重ねが、自分だけの“軸”を構
築してくれるのではと感じました。
●最後にSoGIPPerに「高校時代の頑張りがいまの自分につながっている」「どんなことでも楽しんだ
もの勝ち」という2つのメッセージを松澤さんからいただきました。
(以下、生徒の感想より)
「お話の中ででてきた『自分色の人生』という言葉が一番印象に残った。いま自分が取り組んでいる
ことは将来に必ず繋がるとあらためて強く認識できた。今とことん向き合うことができるのは英語の
勉強と進路活動だが、今日のお話を聞いてより一層真剣に自分の人生に向き合おうと強く思った。」
「私は『正しいは1つじゃない』という言葉が印象に残っています。生きてきた文化も考え方も異なる
人々が同じ世界で暮らしていくにあたって、それぞれが意見をもって主張し合うことは“多文化共生と
いう概念を考えるにあたり“新しい正しさ”を見つける鍵になると思いました。対話を通して自分を伝え
相手を知ることの大切さを感じられたような気がします。」
松澤さん、SoGIPPerに夢を与えてくださり、本当にありがとうございました!!
●ドキドキの早朝集合🫣無事に18名全員で出発できるかなーと不安でしたが、しっかりみんなそろって出発式を
行うことができました。代表生徒による挨拶もばっちりきまり、期待と緊張を胸に、いざ出国!えいえいおー🤞🏻
●早朝にも関わらずたくさんの保護者の方が来てくださいました。お見送りありがとうございました。
行ってきまーーーーす✈
●約7時間のフライトを終え、ついにシンガポールに降り立ったSoGIPPers。現地でのコーディネート役であるBlue
Sky Education(https://bluesky-education.com/)からルクマンさん、ボブさん、シャークさんが合流してくれ
まずは今回の研修の拠点となるDunman High School Hostelへ移動します。
●入寮オリエンテーションにて部屋の使い方や滞在中のルール等を確認し、部屋に荷物を置いたら夕食をとって地元の
コンビニ体験に出掛けます。
●夜の研修では翌日の国立博物館見学のために、事前学習として戦争・平和学習を行いました。実は世界大戦中に深い
関係がある日本とシンガポール。SoGIPオリジナルテキストを使い、しっかりと歴史を学びました。過去を知らずし
て未来を語るべからず!
おまけ
じゃじゃーん🎵両校のシンボルをモチーフにしたかわいいキーホルダーができました!
せっかくなら八王子桑志ならではの、生徒が考えたオリジナルグッズを作りたいと思っていたので、
Tokyo Global Gateway(@青海、江東区)で1日英語漬け研修を行ってきました!
シンガポール渡航を約1か月後に控えたこの日、Sembawangの生徒とオンライン交流会を行い
ました。
生徒たちは楽しそうにしていたものの、英語でのコミュニケーションという点については不安を感じた
ようで、より一層の準備が必要と認識を改めることとなった貴重な機会となりました。想像し得る必要
な準備はすべてやり切って行けると良いですね!
(代表生徒あいさつ) (発表、意見交換の様子)
(豪華景品をGETしたクイズ大会入賞者) (代表生徒 御礼の言葉)
(自分たちの考えたことを佐藤さんに披露し、佐藤さんのお話に耳を傾ける生徒たち) (講演会後の一幕)
(👆最後はお得意のカラフルDecoタイム)
●前日のキックオフミーティングを終え、さっそく活動が始まりました。今回の目的は仲間
●終わった後の感想の中で、「はじめは緊張してうまくできるか不安だったけど、始まって
いよいよシンガポール研修旅行2025が始動しました!
4月30日(水)キックオフミーティングの様子です。
Mission、Value、Vision、Action(MVVA)等についてみんなで共有しました。
2025年3月16日(日)に新宿パークタワーで開催された
「東京都高校生英語プレゼンテーション大会(TEP-CUP 2025)」において、
本校2学年生徒3名による"Soushi Global Leaders Project"が
準優勝である「東京都教育長賞」に輝きました!
また、出場チーム同士による互選投票では1位に選ばれました!
TEP-CUPは、東京都内の高校生が英語でプレゼンテーションを行い、その表現力や発信力を競う
大会です。
今年のテーマは、「東京の魅力発信」でした。
本校のチームは、「Tama's Forests & Water Can Lead the World.」をテーマに、
東京の新たな魅力を国内外にどのように伝えるかについて発表しました。
本選では、論理的な構成や表現力豊かな英語、そして堂々としたプレゼンテーションが評価され、
見事準優勝を獲得しました。
大会を通じて、チームワークの大切さや、伝える力の重要性を改めて実感しました。
今後も英語を使って自身の考えを発信する力を磨き、さらなる挑戦を続けていきたいです!
当日の様子が、下記のリンクからYouTubeで見られます
【TEP-CUP 2025】本選出場ユニットのプレゼンテーションの様子
10:55~ 八王子桑志高校 プレゼンテーション
【TEP-CUP 2025】表彰式(講評・各賞授与・知事挨拶・インタビュー)
42:34~ 八王子桑志高校 表彰
更新が遅くなりましたが、ついに本校初となる海外研修旅行が決定しました!
研修旅行の実施期間は、2025年8月25日(月)~2025年8月29日(金)です。
これに先立ち、1月には生徒向け説明会を3回実施し、
3月1日(土)には株式会社国際交流センター(ISS)様をお招きして、
保護者向け説明会を開催しました。
たくさんの方々にご参加いただき、現在は申込み受付中です!
何名くらいの生徒が応募してくれるのか、ワクワクしています。
さらに、来年度の新入生にも応募のチャンスがあります!
詳細は、3月24日(月)の新入生説明会にてお伝えする予定です。
本校が交流先として選んだ国はシンガポールです!
生徒間の交流に先立ち、担当教員2名で夏休みにシンガポールへ現地視察に行ってきました!
本校生徒が現地を訪問した際に、見学してほしいなと思うスポットを事前にいくつかピック
アップして足を運んできました。
<国立博物館&アートサイエンスミュージアム>
また、交流予定の現地校 ”Sembawang Secondary School (センバワンセカンダリースク
ール)” にお邪魔させてもらい、オンライン交流や、短期での留学体験など実現させたい交流
内容を共有しました。
<本校概要説明の様子>
ワクワクする内容ばかりで、早く生徒に還元したいなと思いを募らせております!
今年度「海外学校間交流推進校」の指定を受けました!
国際交流を通じて、生徒の皆さんには語学力の向上はもちろん、豊かな国際感覚も身につけて
ほしいと考えています。
オンライン交流をはじめ、将来的には海外学校への現地訪問等を実現させたいと考えております。
これからの動向にどうぞご期待ください!